私たちの中にある愛の想い。

菊地留です。


 うちの近所の本屋さんが閉店しました。

50年以上営んでこられた本屋さん。

ここの店主のおばあちゃんは近所で評判の人だったようで、私も一度お店に行った時、

「こんにちは!」と言う元気なおばあちゃんの声にびっくりしました。

私も朝8時ごろ本屋の前を通ることが多いのですが、いつもシャッターを開けてすでに開店準備が始まっていました。

目を通るたび、おばあちゃんが元気か気になったものです。


 私が引っ越ししてきてまだ間がない時だったので、こんな昔ながらの本屋さんがあることに嬉しくなったのを覚えています。


 前触れもない閉店に、近所の人は「おばあちゃん、具合悪くなったんだろうか」と心配する方が多かったようで、閉店して2日ぐらい経った時にお店の前に「私は元気だから大丈夫!」と似顔絵付きで張り紙がしてありました。

 きっとたくさんの方が、お店の片付けをするご家族に心配で聞いたんでしょうね。


 閉店の理由はわかりませんが、その数日間前を通る人が心配そうに店の中を覗いているのを見て、おばあちゃんは皆さんに愛されていたんだなあと、分かりました。

お店はそんなに繁盛している感じではなかったのですが、相手を思う気持ちがお店の中と外に充満している感じでした。


 最近は、不安なニュースが多かったり、あまり人とお付き合いしなくなっている世の中ですが、私たちの中にはあったかい思いが隠れているんだなあって確認する出来事でした。

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本当の自分と繋がる道案内人 菊地 留(りゅう)

「これから私はどう生きるの?」 体や役割の変化によって、 揺らぎと不安やモヤモヤが押し寄せる。 何か分からないけど探し続けてきた。 私がやらなきゃって頑張ってきた。 心の重荷にサヨナラして、 楽しく自分らしくいきませんか?